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森絵都『リズム (講談社青い鳥文庫)』講談社，2006　　　類似検索

第31回講談社児童文学新人賞受賞作品の『リズム』とその続編『ゴールド・フィッシュ』が収録されています。ちなみに、今回の直木賞を受賞された森さんのデビュー作が『リズム』らしいです。
『リズム』では、あまり勉強の好きでない中学一年生の少女・さゆきが主人公。従兄弟の中卒で働いている少年・真ちゃんやクラスメイトでいじめられっ子のテツなんかが出てきます。バカで突拍子もない嘘をつくし、一人で何でも決めてしまうロックな真ちゃんを軸に、さゆりが生活に折り合いをつけていこうとする話。テツの「いないよりはマシだと思うな」発言がよかった。
『ゴールド・フィッシュ』ではさゆきが受験生になっています。変わらないものなど人間にはなく、周りも段々と変わっていくことに戸惑うさゆきちゃんを応援します。でも、おじちゃんもがんばれと言いたくなった。真ちゃんやさゆりの行動が甘いな〜とか思うようになったのは、年をとったせいなのかな。こっちの話のほうが私の好みです。