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冴木忍『旅立ちは突然に (富士見ファンタジア文庫―「卵王子」カイルロッドの苦難)』富士見書房，1992　　　類似検索

deltazuluさんも書かれていたのですが、卵王子なる作品が面白いと頭の片隅に残っていたので、図書館にて検索してみるとあったので借りてきましたよ。十数年前の作品。本が古いからそれだけで「ロードス」や「風の大陸」などの懐かしの作品が思い出されます。
主人公は盆栽が趣味のカイルロッド王子。かっこよく地位もありながら女にはモテなかったり、盆栽を抱えて叫ぶ主人公なんて斬新過ぎ。夜な夜なお城を抜け出すなど庶民派の王子なのですが、一夜にして平穏な生活は崩れてしまい、酔うと脱ぎ癖のあるウエイトレス・ミランシャや豪快なオヤジだけど剣の腕前があるイルダーナフなどの仲間たちと共に旅に出ます。吸血鬼や水の魔物、炎の魔物などの敵と対決しながらシリアスな展開が続きますが、真面目一辺倒になっていないところが好きです。コショウとか馬とか卵とか＾＾
カイルロッドの出生の秘密とかまだまだ謎な部分が多いしどんな風になるのか楽しみです。そうそう、イラストの田中さんって『ホイホイさん』の人だったんですね。

この小説が好きな人にお勧めする③
①神坂一さんの『スレイヤーズ! (富士見ファンタジア文庫)』シリーズ。破天荒なキャラ・リナが活躍する話。
②竹河聖さんの『風の大陸〈第1部 邂逅編〉 (富士見ファンタジア文庫)』シリーズ。つい最近三十巻を間近に完結を迎えた模様。
③冲方丁さんの『カオスレギオン』シリーズ。→一巻感想