さすが渡瀬さんという一作です。おすすめヒートxファンタジー


渡瀬草一郎空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)メディアワークス,2003   類似検索


面白いという評判を聞いても今まで手を出さずにいたのですが、そろそろ終わるらしいのでとりあえず三巻まで購入してきました。王国の第四王子にして主人公のフェリオを巡る話。子供時代のフェリオが気の合う友人・ウルクと再開の約束をするところから始まります。子供時代の約束という設定だけで燃える私がここにいます。
そんなフェリオが十六歳のときに、柱の中から突然現れる少女と遭遇。無邪気な顔でぺろぺろしてくれたりするこの少女にニヤニヤしながら読み進めるうちに、卓抜した剣技を持っていながらもどこか猪突猛進気味なフェリオをいつの間にか応援し始めていた私がいます。
おつきのエリオットとかの師匠のウィスタルだとか錬金術師だとか魅力的なキャラが配置されているので、次巻に活躍を期待してよいのかな。ちなみに、かなり続きが気になる終わり方であり、この一巻で完結しているわけではありません。地球ではないどこかを舞台にしているからこそのサプライズ(しかもイラストつき)が、ほどよい間隔であるため読んでいてまったく飽きませんな〜。とても楽しかったです。


③ 天になき星々の群れ Amazon② フェンネル大陸 偽王伝 Amazon① 陰陽ノ京 Amazon
この小説が好きな人にお勧めする③
①渡瀬さんの『陰陽ノ京 (電撃文庫)陰陽師をテーマに据えた作品で、デビュー作らしからぬ落ち着いた文体です。
高里椎奈さんの『孤狼と月 フェンネル大陸 偽王伝』こちらは同じような境遇の少女を主人公にした作品。→感想
③長谷川敏司さんの『天になき星々の群れ―フリーダの世界』語られるテーマがものすごい好みの作品。→感想