私は我慢したのにぶたぶたさん、トン汁食べてるやん^^コミカルxヒール


矢崎存美ぶたぶたの休日 (徳間デュアル文庫)徳間書店,2001   類似検索


ぶたぶたシリーズの第三弾。今回もぶたぶたが占い師や刑事など色々な役として登場して人々を和やかな雰囲気にさせてくれます。
約束の未来」結婚に思い悩む女の人がぶたぶたに占ってもらう話。ぶたのぬいぐるみに占いをやってもらうなんてかなり神秘的(笑)私はこのタイトルのつけかたが素敵だなと思った。この短編集で一番好きな話。
評判のいい定食屋」夫が浮気をしているんじゃないかと心配する妻ととある定食屋の話。頭を潰しながらもお盆で料理を運ぶぶたぶたさんの姿を想像するだけで幸せな気分になれます。中表紙に草野球でバットを持ってるぶたぶたさんの写真があるのですが、これもまたプリティですな。私もこんな評判のいい定食屋を探したいものです。
女優志望」夫が死んでしまった女優志望の妻と刑事ぶたぶたの話。これまでのぶたぶたさんとは一線を画しているような印象を受けました。これまでどの話もコミカルな感じだったのですが、その雰囲気が今回は薄いです。「ぶたぶたの存在こそが、彼の答えそのものだ。」という言葉にぶたぶたさんの大きさを感じました。バレーボールくらいの大きさらしいですけど〜。
お父さんの休日」お父さんであるぶたぶたが休日に奔走する話。もちろんその過程で出会う人たちを無意識に癒していますが。お父さんも色々忙しいんだろうな。この話は上の三篇の間間に分けられて挿入されているので、とてもおいしい箸休め、みたいな感じでした。