途中ちょっと痛々しいバトルxシリアス


高里椎奈孤狼と月 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)講談社,2004


妖怪探偵シリーズを読んでませんし、高里さんは初読み。現在このシリーズは五作でている模様。高里さんがあとがきにも書かれていますが、オーソドックスなファンタジーです。進んで戦の前線に向かい、知略と得意の棒術をふるう王族の少女・フェンベルク(13歳)のお話。
兄様のことをしたい、人と似ているけども非なる存在・グールを指揮して動き回るフェンが自分の無知を知りへこまされるところから物語は大きく展開します。頭がよく機転の効くフェンの活躍は読んでいて痛快です。最近のライトノベル(特に電撃)しか読んでいない私としては、こういう王道ど真ん中のファンタジーは逆に目新しく感じました。
大きく話が動くといっても、読み終わった印象はまだまだ滑り出しかなと。最後の終わり方から予想するに、次回からはフェンが国を出て大陸を見て回るのかな。タイトルからして壮大な仕掛けもありそうなんですが……。次も読みます。


③ ひかりのまち―nerim’s note② 七姫物語① 12月のベロニカ
この小説が好きな人にお勧めする③
貴子潤一郎さんの『12月のベロニカ』シリーズものではありませんが、ファンタジーの傑作だと思います。→感想
高野和さんの『七姫物語 (電撃文庫)』王女様(偽)から見た政治の世界。
長谷川昌史さんの『ひかりのまち―nerim’s note』戦モノではありませんが、少年が外の世界を知るファンタジー。→感想