上月司カレとカノジョと召喚魔法 (電撃文庫)メディアワークス,2004


なかなか評判がいいようなので読んでみたいと思っていた作品です。今月発売分で完結するようです。
「契約によって恐怖心・緊張感を失ってしまったカレ・遊矢を守るためにカノジョ・雪子が奔走する」という話。テーマ的には重いかもしれませんが、わりとコメディ調で話は進んでいきます。
美人だしケンカは強いしつるぺただしと魅力的な雪子に目が行きがちですが、人とはずれた感性をもつ遊矢もいいキャラです。やたらと胸の話題を持ち出し、ブラをなぜしてるのか? とか危険な発言も多くてスリルが味わえます(笑)トリッキーな役柄ですしね。
『カレーパン誘拐事件』という名の劇が行われるのですが、これもかなり気になりますね。一体どんな内容なのやら。
かずある幼なじみ(?)の中でもとりわけ強いつながりをもつ二人が好きです。クライマックスあたりのやりとりなんて他じゃなかなか見れないほど。結果はどうあれ、互いを思いやる気持ちは見ていてすがすがしいです。
上月さんはアミューズメントメディア総合学院のノベルス学科出身らしいです。んで、ここ出身の作家さんの本が100冊を越えたとか。私が読んだことがある人に限定しても、田代裕彦さんやハセガワケイスケさんなんかがいますね〜。作家目指してる人は行ってみてもいいかも。


この小説が好きな人にお勧めする③
③ きみのカケラ② 幽霊は行方不明① 神様ゲーム
宮崎柊羽さんの『神様ゲーム』召喚魔法もこれもかくれんぼの勝負をするのですよー。→感想
矢崎存美さんの『幽霊は行方不明』こちらは推理をメインにしてます。→感想
高橋しんさんの『きみのカケラ 1 (少年サンデーコミックス)』ある感情がなくなってしまった少年と王女である少女の話。