初めて歌舞伎を見に行ってきました。中村勘三郎さんの襲名披露公演の夜の部「白波五人男」です。
初めは館内が暗くならないことに驚きました。演劇をやるときは、客席暗くなると思ってましたから。しかも、席についていない人もまだいて、がやがやとしたなかで唐突に始まりました。万事が万事お固いと言う印象だったのでびっくりです。
「〜屋」という掛け声の多さも初めて知りました。掛け声が入ることは知っていましたが、あんなにとは……世の中不思議なことは多いですな〜。声かける場所もきまっているらしいですし、慣れているんでしょうね。
ストーリーの方は事前に概要は教わっていたため、分かりやすくよかったです。まあ、予備知識何もなしで望んでいたら、内容が理解できず気になって面白いところを見逃していたかも知れません。一着四百万くらいする着物もきれいでした(^^)
白波は終盤のアクションがけっこう長くて、見ていて楽しかったです。ゆったりした動作だけではなく、スピーディーな活劇もがんばってました。それにあわせてなる音(おじいちゃんが鳴らせていた)も職人技だなと見ていて思いました。そういえば、幕を開けたり閉めたりするのも、自動ではなく人がやってましたよ。
役者さんたちの動作は、かっこいいというより、きまってました。近くで見れば表情もはっきりみえて、さらに素敵なんでしょうねー。動作だけじゃなく、決まりごとの多さが歌舞伎だなと思いました。知れば知るほど、見れば見るほどはまるのもよく理解できます。
最後にカーテンコールがあったのですが、何でも御園座では初めてのことなんだとか。普通はないようです。まあ、勘三郎さんだからでしょうか? 「決まりごとがあるようでないのが歌舞伎」というのは、先生の談。