日日日アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス (角川スニーカー文庫)角川書店,2005


第8回角川学園小説大賞・優秀賞作品。著者は高校生のときに書いた作品で、四冠を達成しています。
そんなわけで、向こうの世界からモンスターを召還する怪造学を学ぶ少女の話です。けっこう軽めの小説のように見せつつ、中盤以降はわりと重いテーマを持ち出しています。『私の優しくない先輩』を読んだときにも思いましたが、だんだんと重くなっていくのではなく、急に落とす展開がすきなんでしょうか。
《雪童》《真似っ子猿》などのモンスターがかわいらしいです。ちょこまかと動いている姿を想像すると頬がにやけてしょうがないです(^^)表紙絵を見ているときに想像していた、楽しげな作品というイメージにぴったりでしたし。そういえば、イラストはエナミカツミさんなんですね。ツインテール(ヲタ)の少女が描かれている表紙絵の時点では気づきませんでした。
怪造学はシリーズ作品でもあり、まだまだ活躍していないキャラがいっぱいいるので、続きも楽しみですよ。妖森先生とか魅神ちゃんなどに期待です。狂言回しの役だけじゃ勿体無いですよー。後は、登場人物紹介に出ていない片津理夢ちゃんも気になるところ。