中里融司黎明の戦女神(アテナ) (電撃文庫)メディアワークス,2005


勢いで人間の敵に回り、仲間とともに徹底的に世界を滅ぼしておいてから、良心が芽生えて人間側の味方になるという設定はどこかのゲームにありそうな感じですが、中盤からの戦場の話はとても面白いです。さすが中里さんは電撃だけにとどまらず、戦記物をたくさん書かれているだけあります。と言っても、中里さんの小説を読むのは始めてだったりしますが(汗)
とにもかくにも、終盤の戦場は読むのを止めることができません。ほとんど軍事用語を知らない私でも、十分に世界に入っていけるので嬉しいです。
主人公の立場とかがぜんぜん違いますが、世界設定だけを見れば同じく電撃の『時空のクロス・ロード―ピクニックは終末に (電撃文庫)』シリーズに似ています。そして、この黎明もシリーズ作品なので、次にもぜひ期待したいです。まだまだ謎も残ってますしねー。