◆ 真由乃奈津と言う女の子のお話

バイトが過酷になっていく中、ゼミ用のレポートにも追われ始め、体にがたがきはじめました。ついでに頭もです。寝すぎたためにとんかつ屋「パセリ」を襲撃する話も断念することに。
家でごろごろしながら小説書きたいよー。
まあ、家の中でごろごろ過ごそうと思ったら誰かに庇護された生活になるわけです。さながら繭に包まれているように。繭というと嫌なイメージしか私は出てきませんが。

繭の夏 (創元推理文庫)

繭の夏 (創元推理文庫)

米澤穂信さんが姉ミステリの傑作と言っていたこの小説を読了。姉としての年長者の態度をとりながらも無邪気な面も見せてくれた姉さんキャラがつぼにはまりました。
話の始まりもも魅力的な切り出し方で引き込まれていきました。
でも、後味がすごい。終盤のページをめくるにつれて嫌でも高まってくる不安。こんなものからは目を背けたかった……。
後、この作品は第六回鮎川哲也賞で佳作をとられているのですが、後ろに載っていた選考結果をみると一時通過十二編の中に「いま、会いにゆきます」の作者市川拓司さんの作品が! ミステリも書かれていたんですねぇ。