奇蹟の表現 (電撃文庫)

奇蹟の表現 (電撃文庫)

てっきり表紙の女の子が主人公かと思いきや、メインとなるのはごつい男でした。
まだ肝心の大賞作品を読んでませんが、金賞銀賞の作品を読む限りかなり落ち着いています。前回の作品で感じられた勢いはないです。それではなく、老練さがひかっています。
この作品もとっぴなアイディア、ユーモアがあるのではなくて、なぞりやすいストーリーです。一発のアイディアよりも書ききる力、なのでしょうか。
ラノベにしてはキャラの描写が少ないです。もちろん主人公の男の内面は書いてあります。しかし、その他のキャラ(女の子や敵)はあまり詳しく書かれてはいないと私は思いました。これが悪いというのではなくて、ただ単純に意外でした。ラノベはキャラ描写重視だと思っていたので。
電撃大賞は幅広い物語を読ませてくれるので私は好きです。まあ、幅の広さではメフィスト賞に負けるでしょうけどね(笑