ひかりのまち―nerim’s note (電撃文庫)

ひかりのまち―nerim’s note (電撃文庫)

新刊で買ったのにすでに一ヶ月前……。
こういう小説が出せるんだから、ラノベの中でも電撃さんはどこよりも早く疾走してるなぁと感じられます。
著者の長谷川さんは純文学を好んで読むらしいですが、影響がこの小説にも見受けられます。書き方はライトノベルのそれですが、雰囲気が違う感じです。
出てくる街の描写・人たちが現実世界と対比させる存在のように感じられました。寓話だと言ってしまいたいです。そして、延長線上には純文学があるのかな。
知的なお姉さんディネがつぼです(笑
今回がデビュー作でも、かなり落ち着いてます。まあ、前回の電撃大賞より第十一回のほうが受賞者の年齢は上がってますし、そこに要因があるのかも。同じく金賞をとった渡瀬草一郎さんみたく基礎がどっしりしてます。文章とは違い、逆に展開は突っ走ってますね〜。