空中ブランコ

空中ブランコ

ちょっと変わった精神科医が、先端恐怖症のやくざや学部長のヅラを公衆の面前でとりたくなる教授などの患者を治療するという話です。
コメディ要素が強いのかなと読み始めは思いましたが、別段笑えると言うわけではなく、とても読みやすく安心できる物語でした。
さすがに直木賞をとっただけあって、五編のお話のパターンは一緒でも飽きるなんてもってのほか、逆にもっと読みたくなります。いつも本を手に取らない人でも、親しみを感じやすい小説だと思いました。