◆ ガラスの向こうの彼女


 さてさて、今日は徳川美術館とかいうとこに行ってまいりました。

 昨日の深夜バイトの疲れもあり、ネムネムな雰囲気でしたが…zzZ

 刀とか見て回りましたが、最初に気になったのは鎧武者(人形)です。いかつい体に、周りの古風さが加わり時代を感じさせてくれました。

 そんな感じでガラスの向こうは異質(当たり前)な感じでしたが、『すべてがFになる』(著・森博嗣)の四季もガラス(注・実際は壁)の向こうで暮らしていたわけです。数十年も人と交わることなく。

 そんなある意味密室の場所で殺人事件が起きてから物語は加速を始める物語。理系ミステリと呼ばれているように、トリック的にも理系ですし、硬質で無機質な文章運びも理系的です。

 森さんが仕掛けた「国枝さんの存在意義」は看破できたんですが(あからさまだし……)密室の謎、犯人などさっぱりでした。まあ、謎を解いてやろうと意気込むより、作者の前にひれふしたほうが、この本に臨む態度としてはよろしいかも。