◆ ある意味最高の推理小説か

　『クビキリサイクル』　著・西尾維新　

　　　

　共感を得られるようなタイプの小説ではないと思います。

　推理小説ではなく、キャラ萌え要素が強い小説だと思いますが、共感はできませんでした。

　推理小説の謎の部分はいまいちですが、ある意味究極の推理小説と言えると思います。犯人の動機はなく、単純に謎は謎として扱われてますから。

　（↑うまく説明できないどころか、文としておかしい気がしますが＾＾）

　登場する人物達は、すべて虚無的です。主人公とヒロインも例外ではありません。と言うか、一番重症です。

　そんなキャラクター達が織り成す物語。邪魔だからと言うだけで、人を殺してしまう世界が語られます。

　ぞっとする世界のように感じましたが、今の世の中こういう世界に向かってるのかもしれませんねぇ。

　あくが強い作品ですが、お勧めでふ。