◆ ひとがた流しと綿流しとの比較考察

ミニライブに行ってきました。その後は喫茶店で車の話を聞いていたり。
ミニライブでのああいう雰囲気はコミケ行って以来でした。舞台上で繰り広げられるのは、エロとエロとエロなトーク。なんとなく穢れを祓っときたい気分になりまして。

ブーメラン方式にはちょっと笑ったシリアスxヒール


北村薫ひとがた流し朝日新聞社,2006


朝日新聞で連載されていたのを本にまとめたもの。ミステリ作品ではありませんでしたが、謎解き趣向はあり。アナウンサーの千波、作家の牧子、写真家の妻・美々の女三人を軸に、牧子の娘・さきや美々の夫・類に娘の玲の生活が、視点を入れ替えながら六章にかけて描かれています。穢れをはらうだけじゃなく、願いを書く、そんなひとがた流しも素敵ですね。
忘れていた記憶の絵葉書を、いきなり表に返したようだった。」と表現されている吊り橋の場面など、自然描写はやはりうまい。それに段落の最後の一文を読んでも北村さんっぽいと感じちゃいます。
絶品なのは第三章「道路標識」だと思う。玲ちゃんが撮影した道路標識の写真について類に相談すること始まる、父と娘の対話には心打たれました。これこそ北村さんの持ち味が十分に生かされていたところじゃないかな。また、北村さんの『月の砂漠をさばさばと』で出ていた女の子の成長した姿が読めるとは聞いていたので、玲ちゃんがその女の子だと思ったんですね。この玲ちゃんが、ココアと飲むチョコレートの違いなど素朴な質問をすることもありましたし。
と思ったけど、さば煮の女の子はさきちゃんだったか。……まあ、玲ちゃんがそれだけ存在感あったってことで。
ブクマ感想集同著者類似バッチ


③ さくら② 東京タワー Amazon① 月の砂漠をさばさばと Amazon
この小説が好きな人にお勧めする③
北村薫さんとおーなり由子さんの『月の砂漠をさばさばと』娘が母に質問する形で構成されている絵本です。→感想
江國香織さんの『東京タワー』映画にもなった作品ですね。→感想
西加奈子さんの『さくら』犬を巡る家族の話。→感想


織姫よぞら『fuwa-ri*


友人に連れられて、織姫よぞらさん(サイト)のミニライブに行ってきました。友人は織姫さんの同級生らしいですが、私自身は一度ばったり遭遇したていど。まあでも、なかなかない機会なのでライブに突撃。『あいかぎ2』の体験版配布でもありましたが、すでにサイトに体験版がアップされているらしい。しかも貰ったやつはパッチをあてなければいけない模様……。
十五分前に着くともうそこには列ができていました。ぱっと見ただけでも、キャラのTシャツきてるかたとかミリタリーなかたとか実に様々。明らかに小学生くらいの子がいたのにも驚いた。よく入れたな〜。こういう関係のライブに行ったことなかったからか、初めから雰囲気に呑まれちゃっていたような。歌が始まってからの熱気みたいなのもすごかったです。初披露のED曲にも手拍子とかつけてノリノリでしたからね〜。
一番印象に残ったのは歌、といいたいところですが実はトークのほう。織姫さん、最近ゲームから離れてる私なんて目じゃない、濃い話をしてましたよ。F&Cの作品で語れるとかみさくら語とか飛び出したり、リップサービスなんて次元じゃないです。てなことでトークが面白かった。