◆ All You Need Is Moe

もうなりふり構わず小説書いてます。最低ラインは三十枚。いざとなれば一日でかける量。それを長引かせていたのはひとえに私の怠慢なわけで。
恋のマイアヒで、さすがに疲れていたのでお昼寝て、起きてから作業をがんばってたのですが、(いまさら感が強いです)「マイアヒー」の罠に嵌ってしまいました。彼女の母さんがCD『DISCO-ZONE ~恋のマイアヒ~(DVD付)』を買ったらしいのです。貸してもらう約束も取り付けたとか。待ちきれず検索をかけてこことか見て爆笑してました。
そんなわけでいつのまにか時間が経っていたわけです。ネットって怖いですねえ。
今日という一日をもう一度繰り返したいです。そんな話を読みました。
All You Need Is Kill


桜坂洋All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)集英社,2004


過酷な戦場での一日を繰り返してしまう男の話。恐怖以外のなにものでもないですよ。私はあまり読まないジャンルであるSFになります。でも、かなり当たりの本だと思います。
最初の方で出てくる一文「赤毛のアン戦場へ行く」とかに、私はセンスを感じてしまいます(^^)堅くてごついSFの範囲とコミカルなキャラ小説の範囲がいいバランスで配置されています。
桜坂さんの小説は『よくわかる現代魔法 (集英社スーパーダッシュ文庫)』シリーズを読んだことなかったので初めてです。よくわかる現代魔法ぱんつはいてない」とか有名だったので気になってはいましたが、先にこっちを読んじゃいました。
先任軍曹たちが活躍する軍隊での日常とか面白いです。それと対比されるように出てくる、主人公が孤独になっていく描写とかもうまいです。
主人公は手を尽くし、何とか脱出への糸口を見つけて物語は波に乗り、さてどうなる? という熱いところでじらしてきます(第三章付近)憎らしいやり方ですよ、まったく。
じらしの部分に出てくるのは萌えキャラたち(爆)未読なので推測ですが、萌えキャラ描写の部分が現代魔法の書き方かな。
戦略拠点32098 楽園
最終章である四章に入ってもこのじらし戦法は健在で、むしろさらに凶悪になってます。いいところで梅干の話とか入ってて、心を穏やかにさせてくれません。
肝心のタイムループの仕組みはちょっと難しいのですが(殴)話の決着の仕方はやっぱ納得いくものでした。長谷敏司さんの『戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)』が好みの人ならきっとお気に入りの一冊になると思います。スーパーダッシュ文庫もけっこういいのありますね。