小さな魔女と空飛ぶ狐

小さな魔女と空飛ぶ狐  Amazon
コミカル4萌え4ファンタジー2
南井大介小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2010
南井大介さんの作品感想




徹底的に狡猾な飛行が得意なエースパイロット・クラウゼが、戦争を終わらせる切り札として登場した天才少女・アンナリーサのお守をする話。表紙で惚れました。カルテットとか懐かしいな〜。
圧倒的な兵器を作ることによる殺戮への加担による罪悪感との葛藤や戦争による復讐劇などがありますが、肝はクラウゼとアンナリーサ掛け合いですね。クラウゼがアンナリーサを手なずけていく過程が見所。


キャラが魅力的なのと堅実な文章・ストーリー展開とあって、ゲームでも楽しめそうな感じと思ってしまうのは、イラストに引っ張られ過ぎでしょうか。
ゲームの場合だったら、ぜひともメイドのメリエルさん攻略させてもらいたいところ。いやしかし、鬱々とした展開になりそうだけれど、エマのルートもありかしらん。
それはさておき、「全部完璧にこなしてやる〜ムキー」な女の子を「やれやれ」とか言いつつ見守る話が好きな人におすすめ。ただこの手の話だと、男がかっこつけるには大抵年下の女の子になってしまうのがなんともはや。


この小説が好きな人にお勧めする3
1 ピクシー・ワークス  Amazon2 とある飛空士への追憶  Amazon3 アリソン  Amazon
1、南井さんの小説『ピクシー・ワークス』女子高生が戦闘機を修理していく話。→感想
2、犬村小六さんの小説「とある飛空士 シリーズ」王女様と飛空士のやりとりが印象深い傑作です。→シリーズ感想
3、時雨沢恵一さんの小説「アリソン シリーズ」おてんばな女の子と振り回される少年の話。→シリーズ感想