ネクラ少女は黒魔法で恋をする 3

ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈3〉  Amazon
癒し6コミカル4
熊谷雅人ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈3〉 (MF文庫J)メディアファクトリー,2006
シリーズ感想
熊谷雅人さんの作品感想
カラーイラストの裏表のギャップがこのシリーズの真骨頂だなと思います。毒舌少女・真帆がプリティ魔法少女を目指すシリーズ3巻目。大河内と真帆の会話はズレズレです。フォローがフォローになってないよ。
そんな真帆のドナドナ〜のメロディに誘われたわけではありませんが、不幸少女の宮脇が転校してくるところから話は動き出します。


お騒がせキャラの妹・夏樹が今回は結構活躍しました。真帆にフレアのミニスカを履かせたのもグッジョブです。真帆はミニスカを恥ずかしがってましたが、制服のスカートもずいぶん短いような。生足じゃなきゃいいのかな。
一番身近にいるのに客観的な判断を下せる夏樹は、今はまだ幼くともこれから素敵な女性になるような気がします。ぜひとも、おしとやかな女子高生なのに艶っぽい雰囲気も出せる雛浦さんを越えて欲しいですね。
そうそう、恋路の邪魔ばかりする永音先生なんてくちゅくちゅのパンパーンですが、きっと事情があるんだろうなと我慢します。そうじゃなかったら、先生が登場するページだけビリビリに破くかもしれません……ふふふ。


真帆はすごい攻撃的な性格のわりに、毒々し過ぎる妄想が逆に微笑ましいです。あと、思わず出てきた言葉の方がえげつないと思います。三癒先輩がプレーリードッグと一緒……思わず大草原を想像しちゃいましたよ。
お約束をはずす笑いと王道のほっこりストーリー。小さい女の子が右往左往するのを眺めている気分になります。テーマがストレートに届けられていますし。ともあれ、うさぎ病にかかってしまった真帆をこれからも応援します。