偽物語 下
西尾維新『偽物語(下) (講談社BOX)』講談社,2009
シリーズ感想
西尾維新さんの作品感想
最初のつらつらとした長い語りを読むと、ああ化物語だなぁと世界を認識できます。シリアスに語っといてアホでくちゅくちゅな話に突入するのも、このシリーズならではの魅力ですよね。シリーズ5巻目。
八九寺は相変わらず八九寺さんでした。もう阿良々木と八九寺は血の繋がり以上に深い関係になってると思います。
微妙に貝木も好きになりました。初登場の前巻の感想を読み返しても、名前も何も出ていないくらいの存在だったのに。おいしいポジションだ。
この物語は妹に焦点が当たっていますが、二人とも変なキャラになっちゃいました。肩車を初め、阿良々木兄妹は全てがエロに直結しています。
「兄ちゃんにあたしの処女やるから!」「にいひゃん……いいよ」……もうあんたらどこまで行ってもいいよ! どこまで行っても壁だけど!
それにしても歯磨きシーンはへたな美少女文庫より悶えましたよ。エロ漫画の直截な描写よりジャンプでの猪口才な描写に惹かれる私としては。
馬鹿丸出しな描写だけれども、流し見したように見せかけてページを戻って読み直すなど、食い入るように読んでしまった私が一番馬鹿ですね。
妹の服を剥いて裸にしたり、無理やり唇を奪ったり、艶やかな声を出させたり……肉親相手に何やってんだよと突っ込みつつも、むしろ妹だから遠慮がなくなったのかなとも思えるわけで。
上のお口への挿入は終わったのですから、他の部分にも遠慮なく自身を突っ込ませて血を流させちゃえ。吸血鬼なんですから。