帝都たこ焼き娘。―大正野球娘。〈3〉

帝都たこ焼き娘。―大正野球娘。〈3〉  Amazon
コミカル8萌え2
神楽坂淳大正野球娘。―帝都たこ焼き娘。 (トクマ・ノベルズEdge)徳間書店,2009
シリーズ感想
神楽坂淳さんの作品感想
大正時代を舞台に女子たちが野球をするシリーズ3巻目ですが、今回は野球なしです。同じ丸いものでもたこ焼きです。
メインの話としては、乃枝の従姉妹の紅葉と料理対決をすることになります。料理ということで小梅も俄然張り切りだします。小梅は周囲の才能や環境に遠慮している部分もあるので、がんばって欲しいところ。


また、野球がないということで、純粋に乙女のやりとりを楽しむことになります。ここでも小梅は大活躍。お嬢や乃枝にからかわれつつも、本人も自覚しないところでみんなの集合場所になってるのですよねー。
野球メンバー内でのカップリングが気になるところですが、鉄板なところはともかく小梅に向かってる矢印の多さに吹きました。愛されキャラだな〜。
そんな中でも、今回大胆に急接近してきた印象があるのは巴です。小梅を巡ってのお嬢との対立も面白いところですが、それ以上に巴が振りまいている影響、特に双子の妹である静とのやりとりも味噌。
今のところ影っぽいのをはっきり出しているのが巴だけなので、成長面での楽しみは小梅以上かも知れませんね。その辺り注目したいところです。


学校を挙げての対決相手である紅葉たちが絡んできて、話が大きくなってきそうな予感です。新聞記者を目指す女の子、須磨子も登場してますし。
それにしても、ランデブーを軽々しくかけてしまう小梅は本当に罪な女の子です。相手が女の子だからという最凶の言葉を武器に、あっちにふらふらこっちにふらふらです。後輩ちゃんも含めて、たらしこんでますねー。