ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド

川原礫『ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009
シリーズ感想
川原礫さんの作品感想

ビーストティマーの少女・シリカ、勝気な鍛冶屋の主人・リズベット、幽霊のように不思議な少女・ユイ、前巻も登場した黒猫団のサチ。彼女たちとキリトが様々な事情により関わっていく短編集です。
オンラインゲームを舞台にしたシリーズ２巻目。ゲーム攻略中の話が時間軸はバラバラに描かれています。とりあえず、キリトのモテっぷりに嫉妬。

表紙の子でもあるんだけどシリカかわいいな。お持ち帰りしたい。ちんまくてなでなでした感じなので、家でじっくり育てたいですね。いや、なにを？
特に粘液まみれの触手にやられるあの挿絵はグット来ました。路線変更かと驚きつつも大歓迎。ちゃっかり見ちゃってるキリトも男の子ですね。

売り言葉に買い言葉で、威勢のいい言葉がぽんぽん飛び出すリズベットとキリトの会話も楽しかったです。第一印象が悪かったキリトのよさを、徐々に知っていく過程にも身悶えしました。
とはいえ、最終的な結果を知ってるので寂しくもあり。彼女の気持ちが固まるほど、前向きになるほど、私は苦しくなりました。ただ最後までリズベットはかっこよかったです。いい娘なので幸せになって欲しいな〜。

サチの話は蘇生アイテムの話題から繋がっていくのですが、やるせなさがそこかしこに漂っていました。最後に重要だけど、重い話がきましたね。
救いがないってことは分かっていましたが、しかし、このクリスマスプレゼントは想像以上に効きました。これだったら罵ってもらえたほうが、心が軽くなったかも。これを一人で聞くのは、ずいぶんと酷なことだと思うのですよ。