アストロノト! 2

アストロノト! 2  Amazon
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赤松中学アストロノト!〈2〉 (MF文庫J)メディアファクトリー,2008
シリーズ感想
赤松中学さんの作品感想
月に行ったノトが、地球で色ボケしているところから始まる物語。プレゼントを渡すためにレンビアを待つノトの前に、不思議な女の子・ラキザミが転がり込んできます。
このラキザミが今回のキーポイント。武器を隠し持っていたり、胸から血を流していたりと、前回の流れを踏まえないでも意味深です。


ノトは宇宙関係から遠ざかろうとするのに巻き込まれていくわけで。不憫なキャラです。まあ、レンビアに誤解されるのはご愛嬌かな。むしろこれくらいの勘違いっぷりを見せてくれたほうがかわいいですよね。
そして、レンビアとは逆方向のナキアミの勘違いっぷりにニヤニヤ。一途にノトのことを思い続けるナキアミがめんこいです。私としては、計算高いナキアミを幸せにして欲しいんですけれどもー。
なにせ、ムラで一通り勉強したらしく変な方向にがんばってしまうナキアミですからね。人間計算機の計画高さも、私の目には魅力としか映らないのだから重症だな。


簡単な出来事でも驚くほど素直に感動するラキザミの姿は、遠くから眺めていたいですね〜。無表情っ子とはいえ、好奇心を隠し切れていない様子とか頬が緩みます。もっとも、早く子供つくれ発言はびびったけれども。
肝心の宇宙話は、不測の事態に次ぐ不測の事態で展開が激しいです。ノトの「やっぱり、死にたくねー!」発言がらしいなと思いました。大気圏を突破するような終盤の爆発力が魅力です。