本当はエロいスイート☆ライン

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萌え0
有沢まみずスイート☆ラインアスキーメディアワークス,2009
本当はエロいシリーズ感想


16歳の美少女文庫作家がありなら、16歳で18禁ゲームの声優を務めることは可能なのか!? 法律的には無理っぽいけれども、天才なら前例を塗り替えることも可能でしょう。
それはともかく、以下の感想は16歳の天才美少女声優・永遠が、「マッチョな身体が欲しいんです」などの、普通の女子高生なら恥ずかしくて言えないようなセリフを強制的に言わされたりする話。
売れっ子になるためには、色々とご奉仕しなきゃいけないんですね。以下の感想文は『スイート☆ライン』のネタバレ満載です。未読者は読まないように注意ー。




バスタブの中で丸くなり眠っている美少女がいたら、あんなところやこんなところを突っついてしまうのも分かります。カラー見開き2ページを使って、色々と見えかけているこの場面が描かれているのですが、実にエロい。
高校生の癖に酔っ払って……しかもタレントさんなのにいいんかい! 人のいない公園ではなく、人の家に上がりこんでの暴挙。まあ、女の子ならいいのかな。眼福眼福。
さてさて、そんな突然の出だしで始まりますが、主人公の正午は家主である永遠がいない間に部屋に上がりこみ、荷物を物色します。
そこで、ナースやチアリーダーにビキニと言った普通は着ないような服やさらにはうねうね動く大人のおもちゃを発見して……彼女が表の世界に出ることが出来なかった理由、その特殊な性癖が明かされます。


初めこそ無口で大人しそうな外見に騙され、子供は使っちゃいけない道具を両手に持った永遠に、瞬時に友人・裕之助ともども昇天させられます。
しかし、このままでは男の沽券に関わると、2週間の家での調教を思いつきます。しかも、正攻法では彼女の性癖を修正することはできないからと、自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶよう命令します。この発想はなかった。
また、逃げる永遠を追い掛け回したりはしますが単純に襲ったりはせず、録画した入浴シーンをテレビで再生し一緒に鑑賞するなどします。このプレイは徐々に効いてくるようで、「見ないで。そ、その、は、恥ずかしい……」と言わせることに成功するわけで。正午も立派な変態です。


ただ、2週間では正午と二人きりならともかく、大勢の人に囲まれると隠していた性癖がバレてしまいます。金にならないと判断された永遠は、会社を牛耳っているプロデューサーの豊国の策略により罠にはめられます。
ヤクザ風の柄の悪い男たちに取り囲まれ、その数十人以上の男たちの相手をさせられることに。ちょっと可哀想。男たちの罵声や野次に小刻みに震えているしかなかった永遠ですが、調教の成果が現れます。
人形のように殻に閉じこもるのではなく、別人に成り代わり演技をすれば強い自分になれる……永遠は男たちを受け入れ、そのかわいく小さなお口を巧みに駆使し、みなを満足させます。
能力を認められた永遠は、女子高生ばかりの企画物への出演が決まったようで。今後、正午との関係はどうなっていくのか気になるところです。


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