デュラララ!!×5

デュラララ!!×5  Amazon
燃える7コミカル3
成田良悟デュラララ!!×5 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2009
シリーズ感想
成田良悟さんの作品感想
首なしライダー・セルティへの愛を叫ぶ変態医師・新羅の惚気話が、そこかしこに挟み込まれるシリーズ5巻目。今回は上下巻構成です。
30分も妄想するって逆に疲れると思うんだけれども、何事もなく平気でやってのけています。まあ、一番安心してみていられるキャラです。てことは意外に一番強いのかも。


無邪気な顔のくせしてやっかいごとの塊である少女と、静雄が出会ってしまうことからおかしな方向へ向かい始めます。いつも斜め上な方向へ走っていましたが、今回は特にゴールが見えなくてやっかいな印象です。
自分が何をしたいのか判断出来ていない帝人が、そんな渦中へと巻き込まれていきます。新たな変態さんとしては、本を読みまくり膨大な知識を獲得した女性が登場します。でもこの人は比較的分かりやすいタイプですな。


暗躍を隠そうともしない臨也が不気味です。帝人に告げるアドバイスとか、甘い毒のような雰囲気がプンプンして嫌な感じです。別に動いているブルースクウェアも、いつ爆発してもおかしくない危険物のような。
何の目的もなく無邪気に動く人が怖いですね。まだ欲望に素直な人のほうが、理解できるから安心できますよ。杏里の胸元がはだけたイラストにドキドキしながら、ページを行ったり来たりチラチラ何度も見てしまうような……それは私ですけれども。
そうそう私にとって、変人は変人でも、変な目的のために一般的に正しいことをするキャラクターが好きなのかも。そんなことにふと気づきました。