本当はエロい俺の妹がこんなに可愛いわけがない

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萌え11
伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想


ぶつかった拍子に中学生の妹・桐乃が落としていったDVD。そのパッケージはやたらと扇情的な衣装にその身を包んだ……。卑猥な言葉が飛び交う18禁の世界に自ら足を踏み入れており、14歳にして既にお金を得る手段を覚えてしまっていた桐乃と、そのことを知ってしまった兄・京介の物語。
この感想文は、ラノサイで俺妹に投票しませんか的なものであり、ネタバレ全開なので未読者は注意。





こっそり部屋に忍び込んで京介のエロ本に手を出したことや、18禁なアイテム蒐集を両親に知られるわけにはいかない桐乃は、京介と夜の密会をすることを決意。話を聞いた京介は「中学生だろおまえ! どうして十四歳にしてスデに金銭感覚麻痺してるんだよ!」と説教を試みますが、出演料に決まってるじゃないと軽蔑の眼差しと共に流されます。
それどころか、ベットの上で四つん這いになったパジャマ姿の桐乃に組み敷かれ、初めて入った妹の部屋でその流れのまま、妹との18禁な世界を京介も経験することに。桐乃は京介に、今まで両親にも見せたことのない、ありのままの姿をさらけ出しています。
まあ、桐乃も最後までは、一番大事な部分は見せてくれません。自分から誘っておいての焦らし戦法ですね。最後の一線は守りたいと言う桐乃に、一旦は妹の部屋を出ようとしますが、「こいつに突っ込みたくて突っ込みたくて我慢」していた京介は突っ込んでしまいます。


それから一週間以上、一言も口を利かない状況が続きますが、京介が幼馴染の麻奈実と二人で図書館に出かけて帰ってくるなり、桐乃が玄関に待ち伏せており、続きしよと囁かれます。妹の部屋に無理矢理連れ込まれ、なし崩し的にプレイを開始。妹にエッチなことをするのに戸惑う京介ですが、桐乃が体を重ねつつ優しく手ほどきします。


ドSだったり、逆に馴れ馴れしかったり、小悪魔的な桐乃には参ってしまいますね。まあ、京介は京介で、桐乃が放置プレーしてるところを物陰からこっそり眺めたりしてますが。放置プレイから解放された後は思い切り優するのも、テクニックなんでしょうかね。
なんだかんだで、ナイスバディだけれどもその外見を罵倒されるのが心地よいと言う少女だったり、一人でウッーウッーと気持ち言い声を上げてるところを撮影しみんなに見られたいゴスロリさんだったり、桐乃と同じ穴の人も出てきますよ。


京介はその少女たちとの交流や、みんなの視線を集めつつも演技する野外撮影現場に遭遇し仕事の厳しさを目にすることで、桐乃の趣味に対しても徐々に考えが変わっていきます。
だからこそ、最後の京介の決断があったのでしょう。いかがわしい売買、違法な行為が露見し刑事に問い詰められる桐乃を庇うために、俺が妹にエッチなことをしたかったのであり、全ては俺がやらせたことだと打ち明けることで、罪の軽減を図ったのですから。すごいよ兄妹愛って。


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