オオカミさんと洗濯中の天女の羽衣

オオカミさんと洗濯中の天女の羽衣  Amazon
コミカル5ギャグ3萌え2
沖田雅オオカミさんと洗濯中の天女の羽衣 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2009
シリーズ感想
沖田雅さんの作品感想
今回はわりと遊び心満載なシリーズ7巻目。謹賀新年イラストははだけすぎだし、福笑いは首輪に笑った。また今回、挿絵は章の最後に一枚あるという構成なので、いつもと勝手が違いますね。イラストに関して言えば、どれもコミカルポップ路線でかわいらしくて好きです。


猿蟹合戦話は、モブの人たちというか紳士な人たちが悪乗りする話。先が見えていたのでバカらしいなと思いつつ、オチが予想通りでバカバカしいなと思いつつ、オオカミさんに目撃された場面を見てアホだこいつらなんとかしてくれと思いながら読み終えました。亮士は一度、しっかり付き合う相手を考えたほうがいいと思うよっ。
雪女さんの馴れ合いの話は、ベタい恋物語です。雪だからベタベタはしないか。出会いからして変な印象なので、どう転がっていくのかと思っていたら、普通に着地しちゃいましたよ。まあ、転がるモーションがなかったので、普通じゃないといえば普通じゃないけど。
これは雪女さんの語り口がなせる業でしょうか。手堅く面白いです。ヤンキー引きずってるイラストは、シュールだけど逆にかわいさが際立ちませんか〜? クールなのに中身デレてるのがニヤニヤのもと。


わらしべ長者の話は、御伽銀行の女子メンバーの一面を見ることができる良い設定の話でした。なんてあざといミッションなんだ。
最後はオオカミさんと亮士くんがラブホに行く話。オオカミさんのキャラが変わるほどの動揺は愛らしくていいのですが、亮士の株下げすぎな行動はどうなのさ。ちなみにどんな行動を取ったのかは禁則事項に触れるのでここには書きません。
あと、前も思ったけど「……乙姫さん! ちょっ待っ! 動かっ! ……らっらめ〜」みたく乙姫さんは子供向けのキャラじゃないよね。ひどい小説もあったもんだ。そうそう、魔女さんの話は早く読みたいです。