バッカーノ!1931 臨時急行編―Another Junk Railroad

バッカーノ!1931 臨時急行編―Another Junk Railroad  Amazon
コミカル5癒し3燃える2
成田良悟バッカーノ!1931 臨時急行編―Another Junk Railroad (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2008
シリーズ感想
成田良悟さんの作品感想
フライング・プッシーフットでの出来事が裏の裏まで、情報屋によって語られるシリーズ14巻目。「1931 回想編」を加筆修正したもの。なんか懐かしい面々もいましたよ。
メインとなるのは、シャーネの物語でしょうか。ジャグジーの裏表のない行動に対してシャーネが戸惑ったり、仲間を受け入れ始めている自分自身に戸惑ったりします。ジャグジーの仲間たちが気のいいやつらばかりですからね〜。「俺達は仲間として、彼女の着替えを見守る義務があるんじゃないだろうか」とか常にハイテンション。


ヒューイとヴィクターのやりとりは妙に気に入りました。取調べを受けているはずなのに、のらりくらりとやり過ごすヒューイがなかなか。不死者同士のつながりも、これだけシリーズが続くと色々見えてきて面白いです。
また、殺人狂のラッドの留め金がはずれた出来事が語られたり、そんなラッドを慕う解体屋のグラハムの登場回数も多かったかな。グラハムは眺めていて楽しいのですが、「俺達は楽しくて……奴らは悲しいだろう?」と言ってのけるから、ラッド同様怖いかも。


クレアの恋愛相談は面白かったな〜。突っ込みどころが多すぎて、でも恋バナには違いないので口元が緩んでしまします。告白シーンもぶっとんでるけど、そんなの関係なしにかっこいいですしね。
クレアの爪の垢でも飲ませてあげたいのがフィーロです。フィーロの奥手具合はどのように改善されていくんでしょうか。一番の特効薬は時間でしょうか。不死者になって一番得したのはフィーロに違いない。