私立!三十三間堂学院 ３

佐藤ケイ『私立!三十三間堂学院〈3〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2006
シリーズ感想
佐藤ケイさんの作品感想
ツンデレキャラの伊緒や花音の弟子的な存在である香菜が新たに登場する、周りは女の子だらけなシリーズ３巻目。世界史の論述問題に笑った。こんな問題を解かせる学校があるかー。
ここまで大なり小なり法行に好意を寄せている状況って変だけど、そこがいい。乙女心を隠そうとする連中が特にいい。むしろ真奈さんがいい。

それにしても、法行のパーフェクトさに磨きがかかってきたな〜。ミスターパーフェクトの名は法行のためにあるんだろうな。普通の発言、行動だと思っているらしいけど、法行を一般男子だと思っちゃいけませんっ。正直、来年度以降ここに入ってくるであろう男子に合掌。
そんな法行を巡っての、生徒会迎撃戦は危険度高かったですが燃えました。真奈さんの作戦もうまくいって、そしてうまく行き過ぎて吹いた。
また今回も布団の中において、花音の妄想暴走描写があってよかったです。花音にはこの方面でがんばってもらいたい。正統派ヒロインっぽく登場しておきながら、影ではヘンタイとかいいと思う。ヒロインの座はなくなると思うけど、真奈さん応援派としてはそれでよし。

新キャラとしては、本当に伊緒は正統派のツンデレだな。いや、正統派というか元祖といったほうが正しいのか。最初は主人公のことを毛嫌いしているのに、徐々に傾きかけていく元祖ツンデレさんです。
序盤の嫌われっぷりがあるから、なかなかかわいく見えてこないのが正直なところですが、鏡を覗きこんでいた辺りから物語の終わりにかけてはアリだなと思い始めてきました。伊緒かわいいよ真奈。