ウェスタディアの双星 ３

小河正岳『ウェスタディアの双星〈3〉世を忍ぶ将軍漫遊記の章 (電撃文庫)』アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想
小河正岳さんの作品感想
バドエルのズボン履き忘れるアホっぽさは相変わらず、アルファーニがローゼの手玉に取られるのも通常通り。そんな二人の英雄が宇宙で艦隊戦をやってのけるシリーズ３巻目。
話的には大きな動きはなく、一息休憩な感じ。国と国が動くわけではありませんし。色々な人物の暴走が絡まった結果、平手打ちを開戦の合図にバドエルとアルファーニが海賊と対決することになります。

本当の理由を言えずまごまごするアルファーニに対する、ローゼの勘違いはおいしかったです。本当にローゼはいいところを持っていくな〜。アルファーニがうらやましいったらありゃしない。
アルファーニをローゼに取られて一人かわいそうなバドエルですが、こちらも今回登場する天然ボケ娘・ルチーナに弄ばれます。厚顔不遜な態度が天然少女の前では裏目にでてしまうバドエルにニヤニヤ。意外にいいカップルなのかも知れないですね。

勇気に知略に行動力と色んな才能が発揮されていますが、国境の艦隊よりも恋愛方面に戦線が拡大しておりますな〜。今回のカラーイラストを見て思ったけれども、チェザーリとルシリアがくっつくのかしらん。……なぜかチェザーリがロリコンにしか思えなくなってきた。
きっと頭のよいチェザーリのことだから、俺はロリコンなのかと思い悩むんだろうなと予想。恋と変態の間で揺れるチェザーリの心、とてつもなく楽しそうだ。