私立!三十三間堂学院 2

私立!三十三間堂学院 2  Amazon
コミカル5恋愛3燃える2
佐藤ケイ私立!三十三間堂学院 (2) (電撃文庫 (1171))メディアワークス,2005
シリーズ感想
佐藤ケイさんの作品感想
女子ばかりの学校に転入してしまった法行を巡る物語。前回のトンデモ宣言はどういう形で関わってくるのか楽しみでした。
さてさて、教室に入って最初に顔をあわせた人と友達になろうという法行が騒動の発端。法行が、というか男ってバカだな……。そこは折れちゃえばいいのに。それともピンチに追い込まれるのが気持ちいいのだろうか。絶対にMだと思う。
決戦は遊園地で行われるわけで。クラスメイトや生徒会が入り混じり大変な事態に。……不潔長髪デブに哀れみを受ける南が不憫でした。


このシリーズの魅力はなんと言っても、法行を巡る女の子たちの恋の鞘当です。本当に色んな女の子が関わってきてますよ。
今回のヒロインは、絶対的な美貌を持つ須美です。どんなに話をそらそうと法行が努力しても、ポジティブな発想にもっていく須美は清々しいですね。まだまだ隠れた部分もありそうなので期待です。


一番おいしいポジションにいる花音は、密かに闘志を燃やしていて天然さにも磨きがかかっていました。
すっぽんぽんで筋トレを行う法行を目撃してしまったときの混乱ぶりはラブリー。その直後の、プロポーズだと勝手に解釈して舞い上がる花音もかわいかったな。純粋キャラだけじゃなくて、こういうシーンが多いと私としては嬉しいのですけれど。めんこいです。


ポーカーフェイスな真奈は真奈で、一巻に続いて策謀張り巡らせています。最後の最後で絶対やってくれると思っていましたが、やってくれましたね。期待通りの罠をかけてくれて、期待以上の結果を出してくれましたよ。
例え実らない恋だろうとも、いや実らない恋だからこそ私は真奈を応援します。がんばれー。