レンタルマギカ 魔法使いの宿命！

三田誠『レンタルマギカ 魔法使いの宿命! (角川スニーカー文庫)』角川書店,2005
シリーズ感想
三田誠さんの作品感想
魔法使いのレンタル業を営む会社の社長・いつきのお話。シリーズ５巻目。４編短編が収録されているけれども、前後編が一つあるので実質３話。
「魔法使いと夏の海」人魚とかが絡んでくる話。黒羽のがんばりが健気で心が晴れやかになります。夏の日差しというか、猫屋敷の水着姿がまぶしいですね。
「魔法使いと学校の怪談」アディと穂波の学校での話。２人の出会いが描かれています。子供の頃の穂波と今とのギャップが大きくてちょっと楽しい。子供の頃の穂波はかなりの策士っぽさを持ってるような気も。
「魔法使いと星祭り」猫屋敷とみかんに深く関わっている、圭という男が持ってきた依頼の話。もちろん、簡単に事が運ぶことはなく……。魔法使いの狂気の一面を知りたくもないのに、また知ってしまいましたよ。
それにしても、あとがきにあったように圭でも優秀という文を読むと、アストラルの面々がいかに天才的かということがよく分かりますね〜。

巻き込まれ型の話が多かったので、レンタルっぽさは少なかったかも。また、今回は短編集ということもあってわりとあっさりめ。２話目以外アディ成分が少なかったので余計にそう感じました。水着はイラストつきでしょう常考。アディにオイルを塗るくらいのイベントが欲しかったっす。