オオカミさんと長ブーツを履いたアニキな猫

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ギャグ4燃える4癒し2
沖田雅オオカミさんと長ブーツを履いたアニキな猫 (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想
沖田雅さんの作品感想
相互扶助を目的とした御伽銀行を舞台にした物語。シリーズ7巻目。ネットでの風評からオオカミさんが生暖かい目で見守られる話と悪巧みの話が2つの視点で描かれているので、本書には3話が収録されています。


最初の話ではネットの掲示板が絡んでくるのですが、くだらいスレッドが多数だな。ここの学生は変態紳士が多すぎです。この問題に関連して、涼子ちゃんで遊べるとか発想してしまうりんごさんが相変わらずダーク。
壁を乗り越え亮士が踏ん張ろうとしたところでのちゃちゃなど、問題をややこしくしているとしか思えない。黒いな〜黒いな〜。ニヤニヤ笑いを堪えられていないイラストもよい感じ。


悪巧みの話は、御伽銀行の面々の乙女に対してデジカメを使い弱みを握ろうとする鬼ヶ島高校が登場します。
このシリーズでブラックなシーンがちょこっとでも出てくるとは思っていませんでしたよ。ちょこっとくらいひどい目に……とか、そんな鬼畜なこと考えていませんよ。りんごさんより黒くなってしまうではありませんか。
それに、いやらしいシーンは描かれませんでしたが、アリスさんのかわいらしいところがいっぱいめいっぱい見れたので満足。アリスさんが飲み込んだ頭取さんへの信頼の言葉は特にクリティカルです。弱い部分を見せてくれすぎです。防御力が下がってますね。
考えてみればエロも皆無ではありませんからね。乙姫さんとか浦島さんとか乙姫さんとか。


猫先輩の話では亮士が再び成長します。初期の目もあわせられない挙動不審度300%の頃に比べると、ずいぶんと頼りがいが出てきました。やればできる子なんだから、この調子でいってもらいたいです。
最後になりましたが、あとがきで書かれていたアリスさんと頭取さんの公式設定に賛成の人、手を上げてくださいね〜。ノシ