銃姫 1

銃姫 1  Amazon
ファンタジー4バトル3コミカル3
高殿円銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)メディアファクトリー,2004
高殿円さんの作品感想


銃姫を追いかける少年・セドリックとテロを計画する王位継承者・アンブローシアの二人の魔銃士、そしてセドリックの姉であるシスター・エルウィングの三人旅の物語。セドリックが追い求める「銃姫」―望んだ言葉を消し去ることができる銃―を中心に展開していきます。
父を亡くし復讐に燃える少女の話など、コミカルに進みつつも結構シリアスな話で構成されています。セドリックの過去にはやたらと重そうな秘密がぷんぷんしますし。


エルウィングは息抜き担当っぽい。弟と一緒に寝るだとかグラマーなけしからん身体とか。なにより天から降ってくる鳥には唖然。さわりだけのネタかと思っていたら、ひっぱりまくりだし予想以上の威力や。
アンブローシアは見事なツンデレ。なまはんかなツンではありません。三話目で教会の院長と出会うことにより、徐々にツン成分が減っていく様はよかったんですけどねー。「うそつき」の一言が弾丸のように体を抉ります。
セドリックとアンブローシアの対峙場面は燃えました。「命をかけることが、そんなに偉いことなのか?!」とかよう言った。見せ場見せ場がはっきりしていてよい感じ。
1とあるように、セドリックたちの過去とか銃姫とか鉄姫とか隠されたままの部分も多いです。三人の旅路ははてさてどんなものになるのでしょうかー。


この小説が好きな人にお勧めする3
1 カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~  Amazon2 風の大陸  Amazon3 カオス レギオン 聖戦魔軍篇  Amazon
1、高殿さんの小説『カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~ 』激動の時代における小さな恋と友情の話。→感想
2、竹河聖さんの小説「風の大陸 シリーズ」世界を救う旅に出た三人組の話。
3、冲方丁さんの小説「カオス レギオン シリーズ」濃厚なファンタジーの傑作。→シリーズ感想