絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~

三雲岳斗『絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ (ガガガ文庫)』小学館,2008
三雲岳斗さんの作品感想

弾丸超特急のやり過ぎさに唖然としながらも、いつもながらの三人組＋一人にニヤリ。空港に巨大竜巻が現れ、その対処に当たるザ・チルドレンが、首謀者と思われる男と少女に出会うことから物語は動き出します。
サンデーで連載中の同名漫画のノベライズ。kim-peaceさんの感想を読んで手にとりました。

まず想像を裏切ってくれたのは、キャラクターの多さです。カラーのキャラクター紹介で二十人以上登場していたのですが、まさかこんなに出ないだろうと思っていたら全員本編に出てきちゃいましたよ。
さすがに原作を読んでないと各々の詳しい背景は分からないでしょうが、話の展開的に違和感もなく登場させてしまえるとはね〜。ナオミも活躍してます。「てめえの妄想を報告書に書いてんじゃねえーっ！」とかとか。

超能力者と普通人の対立をテーマにしておりおいしく料理されています。
サブタイにもあるようにバベルが大変なことになるのですが、首謀者の男・威河は超能力者やバベルについて知り尽くしており、最強エスパーのチルドレンも苦戦します。見えない真相がいくつか出てきますし。
チルドレンの三人がパワーを存分に発揮できず窮地に陥った場面は熱いですよ。この面白さはレベル７！？

この小説が好きな人にお勧めする３

１、椎名高志さんの漫画「絶対可憐チルドレン　シリーズ」既に読んでるとは思うけども〜。
２、三雲さんの小説『少女ノイズ』不思議な少女と不思議な事件の話。→感想
３、伊達将範さんの小説『COOLDOWN』占拠された学校を舞台にした話。

感想→