狼と香辛料 8

狼と香辛料 8  Amazon
燃える6恋愛4
支倉凍砂狼と香辛料〈8〉対立の町(上) (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想
支倉凍砂さんの作品感想
三人旅になり、いちゃいちゃぶりがなりを潜めるかとかそんな心配はしていませんでしたが、コルを前にしても刺激的発言を連発するシリーズ七巻目。初の上下巻構成です。
ロレンスの命さえも狙ったことのあるエーブが、こんなに出張ってくるとは思いませんでしたね。ひっそりフェードアウトすると思いきや、積極的に絡んできます。というか、ロレンスがホロのために絡んでいってるのか。
前のやりとりがなければうっかり惚れてしまいそうなくらいエーブは魅力的だなー。ロレンスにしても賢いわりに根が素直でいいやつだし、商人というやつは食えないです。狼であるホロじゃないと食えないですよね。物理的な意味も含めて。


ロレンスを巡るホロとエーブに対する勘違いなど、コルがいるおかげで第三者的な視点が入りこれまでとは違った味わいも。「俺様は強いんだぞ」といより、「あの人、喧嘩負けなしだって」というような客観的な視点の方が真実味を感じるということでしょうか。
なんにせよホロは心理戦の達人ですな。ロレンスだけじゃなく読者の私も虜にしてしまうくらいなんですから。
感想の読み上げ→ Download