藤堂家はカミガカリ2

藤堂家はカミガカリ2  Amazon
コミカル5燃える3萌え2
高遠豹介藤堂家はカミガカリ〈2〉 (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想
高遠豹介さんの作品感想
相変わらず武器を持った幼女が表紙を飾る脱力系アクションのシリーズ2作目。電子辞書にビームとか何気ない会話が凝っててホホが緩ませてくれます。
ダンシングなアフロ・ホウジを守るために、表紙も飾っているアオイとコンビの優男・ゲンジとぶつかることに。楽しい掛け合いとは裏腹に、美琴の知り合いが巻き込まれる事件など、黒い話も噴出してきます。


学習能力のないカラ助のやられっぷりも板についてきましたね。四字熟語で戦闘力を上げる吸血鬼・エミュレットとキリドル伯爵コンビのばかばかしさも前回同様。
でも前回と大きく立ち位置を変えたキャラが。それは春菜です。デレ全開。デレ100%。渡る世間はデレばかり。何度でも言います。デレデレです。黒い靴下を履かせる神一郎GJ。


ああ、周慈が見せた嬉しさと照れと少しの下心が混じった顔が離れません。私もこんな家族が欲しいな……。って文章の流れからエロ目的っぽいけどそうじゃないかんね。
笑いがありつつ互いに本気で相手のことを思っている、そういう家族関係が理想なのです。決して逆セクハラされたいわけではありません。断じて頼ってくる妹に靴下を履かせつつ膝小僧を心ゆくまで眺めたいとか思ってるわけじゃないのです。


最後のほうにイヤーな伏線っぽいものが張ってあったりしますが、この家族が幸せに暮らせない伏線ならそんなものはいりません。デッキブラシでイヤーな伏線は綺麗に落としてしまえー! ゴシゴシ。