沖で待つ

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癒し6コミカル4 <ピックアップ7>
絲山秋子沖で待つ文芸春秋,2006
絲山秋子さんの作品感想


芥川賞受賞作品を含む二編を収録。
勤労感謝の日勤労感謝の日にお見合いをすることになった家事手伝いの恭子。お見合いの席の話が笑える。こんな見合い相手じゃたまったものではないよー。
職安がマイナスパワーってのはどうなんだろう。私は感じたことないけど、違う階に行けばそうなるんかな〜。仕事で職安に行き、帰ろうとしたところで「お仕事探されていますか?」とたずねられたのはいい思い出です。
閑話休題。バブル期の話は興味深かったです。イメージでしか知りませんでしたから。
沖で待つ」同期の太っちゃんとの約束を巡る話。これまたバブル期の話も出てきます。恋愛にはいかないけれども仲のよい同期という、不思議な距離感が描かれているような。
なにかしたの結論が下されるわけでもないし、この放り投げられたような浮遊感が心地よかったです。お仕事の話ってもっと地に足がついたようなのを想像してたけれどもさ〜。


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