ぜふぁがるど
柴村仁『ぜふぁがるど (電撃文庫)』メディアワークス,2008
幼なじみのめがねっ娘・鳴に毎日お弁当を作ってもらっているなど、うらやましい高校生・宙(ひろ)の物語。
宙はネ・プルギス・ヤーと名乗る謎の生命体に正義の味方にされて、鳴を守るためにゼファガルドとして怪人たちと戦うことになります。終盤にも謎の人物が登場するなど、まさしくヒーロー物っぽい楽しくなってくる展開です。
「ヒロがヒーローになっちゃった!」というで、ゆる〜く話が進んでいくのだけれども、でも泣かないけどね。あたりのやりとりや惜しい。という言葉に対するセルフツッコミなど頬が思わず緩む描写もありましたよ。
それにしても、鳴の一言「……ちゅう、イジメられてるなら、姉ぇに言うのよ」で惚れました。くー、自分のことにはかなり鈍感なようですが、憎らしいほど宙は幸せ者だな〜。
この小説が好きな人にお勧めする3
1、柴村さんの小説『E.a.G.』痩せ我慢が似合う男ゴドーの話。→感想
2、阿智太郎さんの小説「住めば都のコスモス荘 シリーズ」ドッコイダーという変身ヒーローの話。
3、日比生典成さんの小説『かぐや日記』異世界の王子と普通の少女の話。→感想