麗しのシャーロットに捧ぐ

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ミステリ6ホラー2鬱2
尾関修一麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ (富士見ミステリー文庫)富士見書房,2007


kirisakinekoさんの感想を読んで手にとりました。屋敷で働くメイド・シャーロットが、主人であるメーネルトの狂気に触れ、闇の世界へ一歩一歩近づいていく話。第6回富士見ヤングミステリー大賞・佳作受賞作。
妻のミリアムの謎やメーネルトが作成する特別な人形など、館には不気味な存在が多すぎて困ります。


シャーロットの話のほかにも、悪魔ヴァーテックと契約してしまった男の話や姉妹の禁断の百合っぽい空気が流れた出す過去の話などが描かれています。これらの話がつながり、事件は嫌な方向へと収束していくわけで。
見てはいけないと思えば思うほど見てしまう、触れてはいけないと思いつつも確認してしまう心理描写がうまいです。ゴシックホラーってこんな感じの物語なんだろうなと納得できる作品でした。満足です。


尾関修一さんの作品感想


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