嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 死の礎は生
入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生 (電撃文庫 い 9-3)』メディアワークス,2007
嘘つきなみーくんと、そんなみーくんしか見ていないヤンデレなまーちゃんの物語。シリーズ三巻目。主な舞台は学校です。
まともそうな外見の癖にものすごく辛らつな意見を述べる枇杷島や、美化委員長と副委員長の癖にバカップルぶりをみせつけてくれやがる義人と一宮、メモ帳を駆使して会話する自身が電波な無線部の部長・柚々など個性的過ぎる学校の人々が初登場します。電波だけど毒が少なめな柚々は癒されるな〜。
また、兄を変態蟻と罵るみーくんのにもうとも殴り込みをかけてきます。まーちゃんとにもうとの邂逅場面はドキドキでしたね。
とはいえ、どんなキャラが出てこようと、歯ブラシごしごし・チョコレート・空飛ぶトンボなどなど、ヒロインであるまーちゃんのヤンデレぶりには敵わないんですけどね。きゅー。
嘘つきまくりの文章や緊急事態での軽口などもわりと好きになっていたり。回りくどい癖に読みやすいとは、これ如何に。
そして、各章がラノベのもじりになっていたり、風紀委員の書記・永遠にフローズン・撲殺天使・手を握る誘拐犯の物語などなど……内輪ネタにクスリとせざるを得ません。
「学校を出よう! ただし全員が狂人」みたいな(BGM by 「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」)。こんな感じの物語でした。面白かったですよー。