狼と香辛料6

狼と香辛料6  Amazon
コミカル5恋愛3癒し2
支倉凍砂狼と香辛料〈6〉 (電撃文庫)メディアワークス,2007


前巻で命をかけた騒動を乗り越えた二人の物語、シリーズ六巻目。今回は川での旅になります。そこで二人が出会うのは、詐欺にあったコルという少年。ロレンスがコルに生き抜く力の教えるあたりも面白いですよ。


板についてきたというかなんというか、商人とか神様からいっそバカップルへとジョブチェンジをしろと叫びたくなってきますね。ふっきれたからか、好きとかいう単語もぽんぽんやりとりされています。素直なのか素直じゃないのか。
というわけで、商売話は伏線があるものの今回は控えめ。本書の魅力はホロのかわいさに尽きますね。寄り目になったり、「こんな平凡なたびなら、手に汗を握らぬ代わりに、ぬしと手をつないだまま悠々と進めるじゃろうな」とかきゅんきゅんさせてくれますね〜。
これだけ鉄板のカップルになってしまうと面白さが半減するかもと心配しましたが、そんな気配は全然ないですな。「商人よ、狼を抱け!」を合言葉に、まだまだ色んなケンカを見せてもらいたいものです。


支倉凍砂さんの作品感想