されど罪人は竜と踊る Assault

されど罪人は竜と踊る Assault  Amazon
燃える5癒し3鬱2
浅井ラボされど罪人は竜と踊る Assault (角川スニーカー文庫)角川書店,2006


ガユスがジオルグ事務所の面々に拾われることから始まる物語。というわけで、今回の短編集は事務所メンバーが元気だったころの過去の話です。
Assault」出会いの話。最初のころのガユスは最悪じゃ〜。自虐的なのはいつものことなんだけれども、他人への暗黒成分が多いです。ガユスの成長物語としての期待度がかなり高くなりましたよ。
事務所のメンバーが個性的過ぎて愛着が湧きますね。色んな自殺を試すストラトスや威厳なさ過ぎだけれども実力はありそうな所長のジオルグ、秀才で色っぽくて力もあってなにより魅力的なクエロなど。もちろん、ギギナもいつもどおりいますね〜。
Tangle sight ?」ちょっと仲良くなったガユスとクエロのやりとりが、くだらないけど面白かったです。からかわれてるギギナもかわいいな〜
RIFLING TWIST」戦闘中でも膨張させ侵入するガユスのエロさに乾杯。で、嫉妬から発生するくそったれな事件に遭遇します。クエロの弱い部分が見えたこと、そしてティトーのかっこよさが強く記憶に残っていますよ。ガユスとクエロを応援したくなります。エロい部分も含めて。
Tangle sight ?」シリアスの中でときどき出てくる萌えギャグ話。「ご主人様、大好きだニャン☆」と、クエロが餌食になっています。そして、恥ずかしがるクエロの姿には……すごく欲情します。壁に挟まれるシーンもニヤニヤニヤニヤ。
Alive the Revolvers」地味にがんばってきたガユスの話であり、死を渇望する謎に包まれていたストラトスの話でもあります。とある依頼からパンハイマの咒式士と戦うことになります。嫌な雰囲気が続くんですが、希望がある終わり方でよかったですよー。
no time to reload」この最終話もそうなんだけれども、各話はそれぞれいい話だと思うんですよ。鬱屈とした世界感だけれども、仲間がいてくれたおかげで救いがあるという私好みの展開だし。でも、未来が決まってるからね。それだけが残念でなりません。


浅井ラボさんの作品感想