バッカーノ!2002 B side

バッカーノ!2002 B side  Amazon
燃える6コミカル4
成田良悟バッカーノ!2002「B side」―Blood Sabbath (電撃文庫)メディアワークス,2007


前巻の伏線も回収される2002年の完結編。前回フィーロたちの乗る豪華客船・エントランスが舞台でしたが、今回はその双子の船・イグジットでの出来事が描かれます。
仮面職人の兵器・エイジングの活躍がよかったな〜。こういうおかしくて面白いキャラが出てくるから、このシリーズから離れませんね。仮面職人の社長のつっこみもよかったです。常識人なくせして熱い部分があるところも好き。
ビジネスな間柄だといいつつも、エイジングが社長を温かく見守ってる雰囲気があっていいですねー。……いやエイジングのそれは、温かすぎるというか暑過ぎるんだけども。そこもまたいいんだ。


エントランスに乗り込んだ不死者たちはもちろん、変な宗教の集団も大きく絡んできます。謎な部分も多々あり、今後も出現するんでしょう。
それにしても、この宗教のやりくちは胸糞悪くなってきますね。まあこの集団に限らず、リアルタイムではそんなえぐい描写がなくても、過去の記憶では気分が悪くなるような出来事がわりとあるんだけどもさー。


最後の余章では、大きな流れが始まりそうな予感がひしひしと伝わってきました。時代をまたぐこの物語はどこまで転がっていくのか、行く末が気になりますよ。


成田良悟さんの作品感想