魔法鍵師カルナの冒険③
月見草平『魔法鍵師カルナの冒険 (3) (MF文庫J)』メディアファクトリー,2005
鍵師であるカルナと師匠・ミラの物語三巻目。ミラの学生時代を知る後輩・ヴェルナが二人の所へ鍵開けに絡んだ依頼をすることから、物語は転がり始め、徐々にエクセラの話へと繋がっていきます。
カルナともいい勝負の、ヴェルナのペタっぷりさがいいですね。天然巻き込み系の性格なのも私としてはツボです。ちょっぴり陰がありそうなところもまたよし。ヴェルナとミラの深夜の密会はドキドキしましたよ。
とはいえ、やはりカルナとミラの師弟関係が一番素敵だと思うわけで。シリーズ一巻目のときとは違い、カルナが少しずつとはいえミラに信頼されてきてるところがよい感じ。
まだまだカルナはドジもするので厳しいことを言われちゃったりもしますが、そういうところも含めてね。「ラジャーであります!」って言葉、好きだな〜。
鍵師と泥棒の違いを学び、そして何より経験することでまた一つ成長できた感じがします。もっとカルナの成長を見届けたい気もしますが、いよいよ次の巻でフィナーレらしいです。どんな風に物語を閉めてくれるのか楽しみ。