桜乃きらほの恋愛処方箋
月見草平『桜乃きらほの恋愛処方箋 (MF文庫J)』メディアファクトリー,2006
心の病を治すシリーズ二作目。相変わらずブラックナース服を着たきらほに萌えますね。中編二話が収録されてます。
「恋のインフルエンザ」委員長こと智子と朝永のデートを追跡する話。朝永一直線な鞠菜はもちろん、きらほの心がチクチクされてる描写はにやける。
出せない答えを探してグルグルしてるのは乙女全開でいい感じです。きらほをむやみに応援したくあんります。意味不明な文字列には笑いました。
そして、何とかして病気を治そうと奮闘する三人がいいですね。委員長の最後の一言はなんか記憶に残りました。
「吸血鬼の治し方」吸血鬼の女の子・珠樹が転がり込んでくる話。で、きらほの家に三人で一夜を過ごすことになります。
色々とお約束な出来事が起きて楽しいですな。一緒にいることを意識しすぎて妄想を膨らませてしまうきらほがかわいいのですよー。
嘘を巡る話は切なかったです。成長していけばこういう出来事にぶつかるのが当然なのかも知れないけど、やるせない。
どちらの話にしても、きらほが問題にぶつかって心揺れ動いている部分がひたすらおいしいです。こういう心温まる話は大歓迎。あと一巻しかないのが残念ですよ。
