悪魔のミカタ666③ スコルピオン・デスロック〈上〉
うえお久光『悪魔のミカタ666〈3〉スコルピオン・デスロック〈上〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2007
これも運命なのか、生徒会長の座をかけ白組と赤組に分かれて体育祭を行うことになったシリーズ三巻目。バカ騒げ!
新シリーズになってから本来のスペックを発揮できていなかったコウですが、今回はギブスのおかげで持ち直してます。色々と成長したようです……成長といえるはずですたぶん。
板ばさみに苦悩し始めた綾も不思議と色気があるし、ラジオ体操で恥ずかしがるイハナは愛らしいし、大胆な提案をしてきた小鳥遊にもニヤニヤ。これまでのシリーズでも同じような場面あったのかもしれないけれど、一度女の子として意識しちゃうともう気になって目が離せないよ〜。
最後の校庭の話はコウにキュンときた。あのハイテンションからのギャップがまた女の心を掴むのかも。……ってキュンとしたけど私は女じゃないじゃん。
掌編として、ホミンの話も収録されています。ホミンもコウと同じく報われない道をひた走っていることよ。誰もが各自の譲れないことをかけて争う姿は、バカ騒ぎだろうがなんだろうがかっこいいよね。