マルティプレックス 彼女とぼくのコミイッタ日々

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シリアス⑤癒し③燃える②
田村登正マルティプレックス―彼女とぼくのコミイッタ日々 (電撃文庫)メディアワークス,2007


仮想世界で戦闘を繰り広げる精巧なゲーム「アポカリプスへの道」のテストプレイヤー・日高の話。高校生活をのんびりまったり過ごしていた日高は、ゲームにはまるのだけれども、ゲームのはずの世界で負った傷が現実にも持ち越されたことから、徐々にゲームに対して疑いを持ち始めます。


仮想世界そのものに対する謎や日高の家族に関する話などが平行して語られていきます。わりとオーソドックスな話なんだけど、微妙なところに田村さんらしさが出ていて面白いです。驚きはしないんだけど、妙に細かい枝葉の伏線の回収が多かったりするところとかね。
ゲームの謎に対しては、次巻以降を待たないといけないようです。田村さんなら一見突飛なようで、だけど納得のできる結末が期待できそうですね。


田村登正さんの作品感想


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