七時間目の占い入門

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癒し⑩
藤野恵美七時間目の占い入門 (講談社青い鳥文庫)講談社,2006


七時間目シリーズ二作目。今度は占いをテーマにした物語です。以前の学校では友達ができず、転校した先ではうまくやっていきたいと思っている小学六年生のさくらが主人公。
不安でたまらなかったさくらは、占い師に占ってもらうことで元気が出てきて、さらには占い師になろうと決意します。そして、占いができると言ったおかげもあり、すんなりとクラスに溶け込むことができたさくらは、徐々に占いへの依存度が高くなっていくわけで。


でも、いいことばかりではなく、さくらの気持ちをよそに占いが原因で嫌な方向へと流れていくこともあります。そんな状況をなんとかしたい、っていうさくらの気持ちには共感できました。
七時間目の授業ということで、占いとはなんなのかという話し合いも面白かったです。真面目すぎるほど真面目くんな秀治の性格が特にいいな。
前作同様わりと毒もあるんだけど、やっぱり読み終えると安心できる話ですよね〜。優しい気持ちになれますよ。


藤野恵美さんの作品感想