同じく読者投票で賞が決まっていたときだからか、五十嵐さんと雰囲気は似てますねラブxコミカル


日比生典成『かぐや日記―GIRL meets BOY from AKITSUSHIMA (電撃文庫)メディアワークス,2006


電撃hp短編小説賞受賞者の本。主人公であるかぐやの日記形式で話は進んでいき、一年間ルームメイトだった比呂美とお別れするところから始まります。比呂美以外に友人もいなかったかぐやですが、違う世界からやってきた不思議な力を持つ王子様・鷲一郎との出会いや仲間たちによって、知らぬ間に築いていた自分の壁を乗り越えていこうとします。
日記の体裁をとっているため、とんでもないことが起きてても全体的に落ち着いた印象です。不思議な出来事といってもバトルなどがあるわけでもなく、かぐやと鷲一郎が映画を見に行ったり、本を買いに行ったり。私も親指姫はイメージ出てくるけど具体的な内容は忘れちゃったな〜……。かぐやの隠していることも絡めつつ、日常生活がわいわいがやがやと描かれていますね。鷲一郎の護衛の二人も、漫才やったり、キスしたりとなかなかに魅力的。
かぐやの日記だからか、やたらと鷲一郎に目がいってしまいます。女性の下着を買おうとしたり、街頭のティッシュにお金を払おうとする鷲一郎がかわいいのですよ。エロい本を読んで言い訳したり眼鏡プレイを想像するところも、またよし。そうそう、表紙を見てもらえば分かるように鷲一郎もかぐやもメガネのダブルメガネです。メガネ好きなかたはどうぞ。
同著者類似バッチ
③ 住めば都のコスモス荘 Amazon② はにかみトライアングル Amazon① 電撃hp (Volume21) Amazon
この小説が好きな人にお勧めする③
①日比生さんの小説『真実の鏡〜お札と猫と彼女〜』短編賞大賞受賞作。電撃hp (Volume21)に収録。
五十嵐雄策さんの小説『はにかみトライアングル』こちらは男の子が主人公。→感想
阿智太郎さんの小説『住めば都のコスモス荘 (電撃文庫)』シリーズ。こちらは勢い重視。